〒390-1701 長野県松本市梓川倭1960 V百仙風202
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【質問】
赤字経営のため、資金繰りが常に厳しい状況が続いています。
金融機関から融資を受けたいのですが、良い返事をもらえません。
どうすれば良いでしょうか。
【回答】
金融機関はビジネス(商売)として融資業務を行っています。
言い換えれば、利益が出るかどうかで判断します。
ですので、返済能力が低いところに対しての融資は難しいと考えます。
ただし、今後の事業計画、経営陣の姿勢などによっては、わずかですが融資が実行される可能性はあります。
まずは、会社の状況を改善する必要があります。
次の対策をご検討ください。
① 既存の借入金の返済を止める
既に借入金が存在する場合、その返済が会社の資金繰りを圧迫していることが考えられます。
借入金の元本返済を一定期間猶予してもらうか、返済額を減額してもらうよう金融機関に交渉する
ことが可能です。
安易に借りることを検討するのではなく、返済額を抑えることが大事です。
② 出て行くお金を減らす
資金繰りが厳しいのは、入ってくるお金が出て行くお金よりも多いからです。
入ってくるお金を増やすには、売上高を増やすなど、通常は時間を要します。
そこで、まずは出て行くお金を減らすことを考えます。
仕入単価の値下げ交渉、外注の内製化(外注に出さず自社内で対応)、各種経費の削減などです。
また、役員報酬のカット、仕入代金の支払期限の延長なども検討してください。
③ 資産の換金を検討する
不要または過剰な固定資産や棚卸資産(商品、製品など)を保有している場合には、適正な数量まで
減少させます。
例えば、使用しなくなったが資産価値がある固定資産の売却、大量の在庫の処分などです。
二束三文にしかならない場合もありますが、今後の価格上昇は見込めないことがほとんどですので
早めの換金が重要です。
④ 入ってくるお金を増やす
売掛金の管理は適切に行われていますか。
期限になっても入金されない売掛金があれば、支払を催促します。
支払条件の変更など、できるだけ早く回収するための対策を考えます。
⑤ 人件費のカット
資金繰りに行き詰った場合、最初に人件費をカットするケースを見かけますが、オススメしません。
まずは上記①〜④を実行して、会社が本気で改善に取り組んでいることを社員に理解してもらうこと
が大事です。
その上で、社員に対して人件費カットを説明し、業績がよくなったら元の処遇に戻すことを
約束します。
社員のやる気をなくすことなく、全社一丸となって改善に取り組めるかどうかで、結果は
大きく変わってきます。
経営を改善できるかどうかは社長の考え方と行動にかかっています。
勇気を持って取り組んでください。
ご要望があれば、ご支援させていただきます。
担当: 櫨川(はぜかわ)
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長野県松本市で税理士・会計事務所をお探しなら、櫨川岳男税理士事務所までどうぞ。
中小企業診断士の資格も持つ経験豊富な税理士が、決算・確定申告や節税対策などの税務相談はもちろん、経営診断、経営計画作成、資金繰り(銀行融資・銀行対策)、販路拡大、管理者育成など、経営コンサルティングも承ります。地元・松本市を中心に、安曇野市、塩尻市など中信地方の各地域へお伺いいたしますので、お気軽にご相談ください。
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